びまん性脱毛症の治療薬

びまん性脱毛症とは

びまん性脱毛症は頭髪全体に広がる脱毛です。びまんという言葉は広がりはびこるという意味があります。
更年期によるホルモンバランスの変化だけでなくストレスや過労、ダイエット、生活習慣などもびまん性脱毛症の原因となります。
若年層での発症も珍しくはなく、20歳代30歳代の女性においても患者数は少なくありません。
びまん性脱毛症は女性男性型脱毛症いわゆるFAGA、慢性休止期型脱毛、老人性脱毛症の3種類に分けられます。

FAGAはテストステロンという男性ホルモンの働きが関与しています。
女性にも男性ホルモンが分泌されていますが、テストステロンは5αリダクターゼという酵素の働きを受けて
ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変化します。
ジヒドロテストステロンが毛乳頭に働きかけて発毛を阻害したり、毛の毛周期を変化させてしまうことで毛のサイクルが乱れることで薄毛を引き起こします。

一方、慢性休止期型脱毛症は他の病気やその病気の治療薬の副作用により脱毛しているため、
抗がん剤治療のように治療が終了すれ髪が発毛してきます。

また、老人性脱毛症は老化現象により脱毛してしまう症状です。
多くの方の場合が加齢による女性ホルモンの減少が原因ですが、加齢以外の要因も重なって脱毛していることも考えられます。
まずは血液検査をおこない、女性ホルモンの数値を確かめた方がよいと言えます。

パントガールでどんな薬なの?

現在、女性のびまん性脱毛症の内服薬としてはパントガールがあります。
ドイツMerts社が開発した育毛剤で、2009年にヨーロッパで、世界で初めて女性の薄毛治療薬として承認されました。
2009年というとずいぶん最近のような気がしてしまいますよね。
男性のプロペシアは90年代前半に開発されていますのでプロペシアが開発されてから約20年もの間女性には治療薬がなかったことになります。

そのため、需要非常に多く、開発されてたった6年で世界30カ国以上で、承認され販売されるまでになりました。
パントガールの効果はびまん性脱毛症・産後のホルモンバランスの変化による脱毛症や抜け毛を改善することです。

臨床実験では3ヵ月の使用で70%もの方が抜け毛の減少を感じ、
20%の方が、抜け毛がほとんど無い状態にまで改善したという報告がなされています。

パントガールには、健康な髪を維持するために必要な栄養素であるタンパク質のケラチンや、
パントテン酸カルシウム、シスチン、ビタミンB群などが含まれています。

パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれ、脂質、糖質、タンパク質の代謝にかかわる重要な成分で、皮膚を正常に保つのには必要不可欠な成分です。
成分だけ見るとサプリメントのようですね。

パントガールに副作用はあるの?

パントガールは成分のほとんどがサプリメントのような穏やかな成分のためこれまで目立った副作用が報告されたことはありません。

しかし、男性のプロペシアのようにホルモンに関与する薬ではないのですが、現在は医師の処方がなくては服用する事ができません。
個人輸入などで手に入れる方法もありますが、個人の勝手な判断で服用するのは危険です。
必ず、医師の指導の元、正しく服用するようにしましょう。