女性の薄毛「びまん性脱毛症」の原因

びまん性脱毛症とは?

脱毛症には様々なタイプがあり、原因も様々です。
部分的に脱毛してしまういわゆる10円ハゲは自己免疫疾患が原因と診断されることが多く、
自分の免疫細胞が何らかの要因により自分の成長している毛包を攻撃してしまうために起こります。

また、産後のホルモンバランスの変化により起こる産後脱毛症は部分的ではなく頭髪全体的に脱毛が増えることが多いようです。
妊娠中は女性ホルモンが活発に分泌されています。女性ホルモンには毛の成長期を長くさせる働きがあります。
妊娠して毛深くなったという方がいるのはそのためです。
そして産後体内のホルモン量が妊娠前に戻ることで毛周期が戻り脱毛が増えるのです。

びまん性脱毛症もびまんという言葉のとおり部分的ではなく頭髪が全体的に脱毛します。
女性は男性よりも髪の毛が長い方が多く、脱毛が始まったことに気づかない方も少なくありません。
そのため、気づいた時には症状がだいぶ進行してしまっていることもあります。
男性型脱毛症(AGA)に対し女性男性型脱毛症(FAGA)という病名は聞いたことがあるかもしれませんが
FAGAもびまん性脱毛症の1つで、この患者数はびまん性脱毛症の中でも多い割合を占めています。

びまん性脱毛症の原因は?

FAGAを取り上げてご説明すると、男性のAGAも女性のFAGAも基本的には脱毛のメカニズムは同じです。
男性でも女性でも体内には男性ホルモン、女性ホルモンが両方とも分泌されています。
女性でも副腎や卵巣から男性ホルモンの1つであるテストステロンが分泌されています。

ここで、毛の成長において重要な働きをするのは毛乳頭です。
男性ホルモンであるテストステロンは毛乳頭細胞に取り込まれ、5αリダクターゼという酵素の働きを受けると
ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変化します。

細胞内で受容体と結合したDHTが遺伝子に働きかけると、毛乳頭細胞の働きが変化してします。
すると毛の毛周期が早くなりすぐに抜けてしまったり、発毛自体が抑制されるようになるのです。
本来は健康な女性であれば血中のテストステロン量は男性の10分の1から20分の1程度です。
これが何からの影響により女性ホルモンが減少し、バランスが崩れると男性ホルモンが優位になり、脱毛という症状が出てしまうことがあるのです。

男性向けの育毛剤を使用して効果がない場合は、FAGAではなく別の原因による薄毛の可能性があります。
男性用育毛剤おすすめは?

ホルモンバランスの乱れはなぜ起こるの?

ホルモンのバランスは様々な要因によって崩れてしまいます。
例えば過度なダイエットやストレスもだホルモンバランスを崩す原因となります。
ダイエットで栄養素が欠乏すると肌や髪が荒れたりホルモンも正常に分泌されなくなります。

また、加齢により閉経によりホルモンバランスが変化するとそれに伴って更年期障害が出たり、びまん性脱毛が起こることがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経失調症になりやすくなります。
女性ホルモンも自律神経も大脳の視床下部でコントロールされており、ホルモンバランスの乱れが自律神経に悪影響をもたらしてしまうのです。
自律神経失調症になると体が冷えやすくなったり、生理機能を正常に維持できなくなります。
血流が悪くなるので頭髪にも十分な栄養を送ることができず脱毛を促進させてしまいかねません。

びまん性脱毛症を改善するには?

びまん性脱毛症は原因が女性ホルモンのバランスの乱れであることがわかっているので、
その乱れる原因がなくなれば改善しやすい脱毛症です。

過労が原因であれば、脱毛を本当に治したいのであれば勤務時間の調節や、転職さえも考えなければならなくなるかもしれません。
食生活や適度な運動など、生活習慣自体を見直して変えてゆかなければならないかもしれません。

原因が全く見当もつかない場合は医師の診察を受けてみるとよいでしょう。
血液検査により血中のホルモン濃度がわかりますし、ホルモンバランス以外の原因がある可能性もあります。

また加齢により女性ホルモンの分泌が減少している場合もまずは婦人科で血液検査をしてみるとよいでしょう。
更年期障害の対策などの指導を受けることもできます。
加齢に伴う体の変化とうまく付き合い、ケアしていくことでびまん性脱毛症も改善していくでしょう。